経理処理について教えてください

経理は、事業の運営や資金繰り、将来の経営計画などの作成及び税法上の各種優遇規定の適用を受け節税するにあたり、極めて重要です。

なぜならば自社に売上がいくらあり、仕入や経費がいくらかかり、利益がどれくらい出るかがわからなければ節税は不可能だからです。

経理業務の基本は、日々の会社の現金や預金の出し入れなどの日常の事業活動上の取引における各種帳票・証憑書類の整理をし、これらの取引に応じた帳簿の記帳や会計伝票、出納帳の作成をすることが基本となります。

特に節税を意識し、青色申告制度の適用をする場合などは、適正な経理がされていることが要件となっておりますので、会社内部でも適正にかつ効率的に経理処理が進められるように一定のルールを作っておく必要があります。

経理のルールを作り、規定としてまとめておけば、年度ごとに経理担当者が変わったとしても、経理のルールは変わりません。経理のルールが変わらないということは、会社の経営状況をあらわす試算表や決算書も、同じルールのもと作成されますので、当期と前期の決算書の比較も容易にでき会社の今後の経営の羅針盤として役立てることができますし、決算時に節税の幅も広がるということになります。

特に売上や仕入れについては、請求時期、入金確認や支払時期など明確に規定を作りましょう。

また、経理処理(会計処理)が、年1回や半期に1回というように、まとめて作業を行いますと、必ず問題になるのが、現金出納帳の残高と実際の現金残高が一致しないという問題です。一致しない理由をいくつか列挙します。
① 実際には経費として使ったが、領収書を紛失してしまい、経費が帳簿に反映されていない
② 会社のお金と社長個人のお金が混在し、区別できていない
③ 社員に仮払いしている現金の把握ができていない
④ 現金での売上の入金や現金での仕入れの支払いが多い
⑤ 経理処理(現金出納帳の作成および会計処理)を、まとめてやるので入力ミス等の単純なミスが多くなる

上記のようなことを防ぐために以下のようなルール作りが必要です。
① 会計入力は日々行う
② 売上の回収を振り込みにしてもらう
③ 支払いは振り込み又はカード払いにする
④ 会社と社長の貸借は、なるべく控える
⑤ 仮払いや立替は、週に1回、曜日も定めて精算する
⑥ 使わない手元現金は、通帳へ入金する
⑦ 経費の領収書は所定の場所に保管する、またはノートに貼る
⑧ 日々、帳簿残高と実際の現金残高を照合する

このように、会社内でルールを作り、日々実践していくことが適正な経理処理につながり、税務調査においても好印象を与え、結果として節税にもつながります。