月次試算表などの作成は節税につながりますか?

月次試算表の重要性

会社が節税を行なっていくうえで、日々の業績の把握のために経理が非常に重要ですが、その日々の事業活動を月ごとにまとめたものが月次試算表です。月次試算表を毎月作成していれば、決算までに、どれくらいの売上が見込め、それに対する仕入や経費がいくらかかるか、その結果、今期はいくらの利益が算出され、税金がどれくらいかかってくるか等、決算へ向けたおおよその数字がつかめます。これにより、今期はどういう節税対策を行う必要があるかが見えてきます。

なお、月次試算表は「今月分の試算表は来月の10日までに作成する」などのルールを定め、なるべく早い段階で毎月の利益を把握できる仕組みにしておき、毎月の利益に応じた税金を把握しておくことにより、決算期を待たずに先回りして節税対策をすることができます。

最近では会社の7割〜8割が赤字であると言われてますが、赤字の場合でも節税対策は必要です。特に青色申告法人の場合は、欠損金の繰越控除などの規定がありますので、当期の赤字が、来季以降黒字になった場合に相殺できるため、気を抜かずに帳簿の作成や経理、試算表の作成をしましょう。

また、赤字か黒字かは関係なく会社には記帳義務がありますので、赤字だからといって経理がいい加減で良いというわけではありませんし、経営という面から考ええると赤字体質を脱却するために、現状の数字を正確に把握しなければ、事業計画も作れず、黒字への転換は難しいでしょう。このように赤字だからといって気を抜かずに経理を行い、毎月の試算表で自社の数字を把握しておくことが会社経営にとって重要です。

資金繰り表の重要性

先ほど月次試算表の重要性は述べましたが、いざ節税するときにお金がなかったら節税の余地もありません。

会社の事業活動の取引形態は、現金取引だけでなく、売上も仕入も掛取引であったり、手形取引やカード払いなどさまざまで、「勘定あって銭足らず」と言われるように、必ずしも損益計算書の利益と、手持ちのキャッシュが一致するわけではありません。つまり、利益が出ており節税をしようと思っても、キャッシュがなければ何もできず、手も打てないという状態になります。

そこで作成しておくのが、「資金繰り表」です。

資金繰り表は、損益計算書と違い、キャッシュの動きだけを表にまとめますので、今手持ちのお金がいくらあるかはもちろんお金の流れを把握できるので有用です。

お金の流れを把握できれば、無駄遣いの経費の把握にもつながり、必要な経費を使いたい時に、予算の確保なども把握でき、決算時に節税を行う場合も、お金の動きが把握できているので、予算内で適正な節税を行うことができます。